はじめに
都市伝説がただの噂で終わらなかったら───
そんな背筋の寒くなる「もしも」を真正面から描いたのが心霊ホラーアドベンチャー『死印』だ。
プレイヤーは死へのカウントダウンを告げる痣「シルシ」を負い、
同じ運命を背負った者たちとともに、怪異が潜む心霊スポットへ踏み込んでいく。
懐中電灯の光だけを頼りに闇を裂く、その一歩ごとに鼓動が早まる。
そこで出会うのは、人ならざる恐怖と、そして血の通った人の弱さだ。
美しい人形「メリイ」の助言に導かれながら、あなたは限られた手掛かりを拾い集め、
選択の重さに耐え、夜を生き延びる術を探すことになる。
じわじわと迫る和製ホラーの湿度、選択がもたらす取り返しのつかなさ───
このゲームは、若い頃に味わった「無鉄砲な肝試し」の記憶を、ぞっとするほど鮮明に呼び起こす。
物語は派手さよりも、足音と息遣いのような小さな恐怖で心を締め上げる。
画面の隅ににじむ影、ページをめくる手が止まるテキスト、そしてシルシが刻む残り時間。
『死印』は、静かな夜にひとりで遊ぶときほど真価を発揮する、粘りつくような恐怖の名品だ。
ゲームの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 死印 |
| 発売日 | 2017年6月1日(PS Vita版) 2018年1月18日(PS4版) 2018年6月28日(Nintendo Switch版『死印EX』) 2019年10月31日(Steam版『Spirit Hunter: Death Mark』海外向け) |
| 対応機種 | PS Vita、PS4、Nintendo Switch、Steam(海外) |
| ジャンル | ホラーアドベンチャー |
| 開発元 | エクスペリエンス |
| 発売元 | エクスペリエンス(国内)/Aksys Games(海外) |
| リメイク情報 | 追加要素を加えた『死印EX』(Switch版)を発売。海外では『Spirit Hunter: Death Mark』のタイトルで展開。 |
ゲームシステムと特徴
🔦 懐中電灯探索の緊張感
探索パートは懐中電灯で暗闇を照らし、怪異の潜む心霊スポットを進んでいく。
プレイヤーの行動次第で恐怖演出が変化し、細かな演出が緊張感を高める。
見えないものが見える瞬間が、じわじわと迫る恐怖を演出。
⏳ シルシと死のタイムリミット
主人公と仲間は死を予兆する痣「シルシ」を負っている。
時間の経過とともに発症が進み、解決できなければ死が訪れる。
常に残された時間が緊張感を維持する仕組み。
👥 パートナーとの同行
探索には常にパートナーを連れて挑む。
キャラクターごとに特性や得意分野があり、会話や反応も異なる。
誰を連れていくかで展開が変化し、リプレイ性も高い。
🩸 死を分ける選択と戦闘
怪異との対峙では選択肢やアイテムの使い方が生死を分ける。
バトルは伝統的な戦闘ではなく、選択式の儀式のような形式。
正しい選択を積み重ねることで怪異に勝利し、呪いを祓うことができる。
攻略・プレイのコツ
🔦 探索は徹底的に
懐中電灯で照らした先にイベントの手掛かりが隠れていることが多い。
光を動かして細部まで確認しないと重要アイテムを見逃す危険がある。
「怪異の弱点」につながる証拠も、この探索で得られる。
📖 メモと情報整理が鍵
各心霊スポットで入手できる資料や噂は、怪異を退けるための必須ヒント。
矛盾のないように情報をつなぎ合わせると、最終対決で正しい選択ができる。
メモを取りながら進めると理解が深まり、攻略が安定する。
👥 パートナー選択は慎重に
同行する仲間によって反応や行動が変化する。
特定の怪異戦では適切なパートナーが有利に働くこともある。
仲間の特徴を把握し、状況に合わせて選ぶと攻略が楽になる。
⏳ 焦らず命をつなぐ
「シルシ」によるタイムリミットがあるため、選択を誤れば即ゲームオーバー。
落ち着いて情報を確認し、慎重に選ぶことが生存への道。
焦らず確実に、が本作の鉄則だ。
登場キャラの紹介
🗝️ 八敷 一男(やしき かずお)
本作の主人公。記憶喪失の中年男性。
右腕の手首にシルシがある。
作中では最初は人並みに怖がりながらも成長し、高い指揮能力に加え強い精神性と発想力もある。
何かに誘われる様に九条館にたどり着いた。
その後は、メリイの指示に従い様々な印人と協力し、
強い精神性と特殊な発想力を活かしながらシルシの付いた原因を探る事となる。
🪆 九条 メリイ
九九条館の当主・九条サヤに命を与えられた、美しい西洋人形。
金髪碧眼に帽子と黒いドレスを着ている。
意志を持ち喋ることができ、丁寧な口調で話す。
常に九条館のホールにある赤いソファーに座っている。
亡くなった主人に変わり、主人公達をサポートする案内役。
📚 渡辺 萌(わたなべ もえ)
オカルト好きの女子高生。
少々変り者だが、いつも明るく快活でマイペース。
心霊系の記者を目指している。
花彦くんを直接見るためにH小学校に侵入し、その際にシルシを刻まれ、
霊能者である九条サヤの助けを求めて九条館へ現れる。
🪞 長嶋 翔(ながしま しょう)
怪我で高校野球を断念し、不良となった元高校球児。
仲間思いで正義感もあるが、オカルトの類には弱い。
夜のH城樹海をツーリングしていた際にシルシを刻まれ、九条館に助けを求めた。
🔫 森宮 すず(もりみや すず)
強い霊感を持つ女子小学生。
複雑な環境で育ったため、とても大人びた性格をしている。
くちゃら花嫁に父親の居場所を尋ねるため、中松と共にT尾山に足を踏み入れたところ、
シルシを刻まれてしまった。
🎙️ 柏木 愛(かしわぎ あい)
H市のご当地アイドル「ラブ&ヒーロー」の中心メンバー。
正義感が強く、曲がったことが大嫌い。
特技はピアノの演奏で、弾き語りもできる。
怪奇スポット巡りのロケをした際、安岡と共にシルシを刻まれた。
ストーリーとあらすじ
🏚️ 九条館での目覚め
記憶を失った中年男性・八敷一男(九条正宗)は、右手にシルシを刻まれていた。
辿り着いたのは、謎めいた洋館「九条館」。
そこには意思を持つ人形・メリイが待ち受けていた。
🔦 印人たちの集結
館には彼と同じシルシを負った者=印人たちが集まっていた。
渡辺萌や真下悟ら、それぞれ異なる背景を持つ人々。
彼らもまた怪異に触れ、死の運命に追い詰められていた。
👻 都市伝説と怪異の真相
花彦くんやシミ男といった都市伝説が次々と現実化する。
印人たちは恐怖の心霊スポットに足を踏み入れ、真実を探る。
怪異の正体を突き止めなければ、シルシの死が迫る。
⏳ 死のタイムリミット
痣は時と共に濃くなり、やがて死に至ると告げられる。
それまでに怪異を祓わねば、生き延びる道はない。
限られた時間と恐怖の中で、探索と選択が迫られる。
物語の展開と結末
🩸 怪異との対峙
各心霊スポットで、印人たちは怪異と死闘を繰り広げる。
選択を誤れば即座に死が訪れる、緊張感の連続。
正しい証拠と行動が、わずかな勝機となる。
🪞 シルシの正体
やがて判明するのは、シルシが怪異に関わった者へ残る死の烙印だということ。
それは呪いであり、同時に生き延びるための宿命。
真相を知るたびに、主人公たちは己の運命に近づいていく。
⚖️ 選択の重み
仲間を救うか、あるいは犠牲にするか。
プレイヤーの決断次第で、生き残る印人の顔ぶれが変わる。
物語は重く、残酷な選択の連続で進んでいく。
🌑 結末の扉
すべての怪異を祓い、九条館の真実に辿り着く。
だが主人公を待つのは、記憶と正体にまつわる衝撃的な真相だった。
その結末は、プレイヤーの選択によって異なる余韻を残す。
感想・評価
🌟 高く評価されたポイント
- 都市伝説を題材にした怪異(花彦くん・シミ男・くちゃら花嫁など)の演出が独創的で恐怖感が強い。
- 懐中電灯を使った探索や、暗闇の中で小さな違和感を見つけるシステムが緊張感を生んだ。
- メリイの存在や、各印人の人間味ある背景設定がホラーに深みを与えた。
- マルチエンディングやパートナー選択による分岐で、リプレイ性も備えている。
🤔 一部で指摘された課題点
- システム面は選択肢式のため「アドベンチャーゲーム」としてはやや単調に感じるプレイヤーもいた。
- グロテスクな表現が多く、苦手な人には重すぎるとの声もある。
- 登場人物の掘り下げがやや少なく、印人によっては背景が簡略化されている。
- バッドエンドの比率が高く、理不尽さを感じる場面もある。
🗣 プレイヤーの声
- 「久々に怖いと思える和製ホラーだった」
- 「都市伝説が現実化する恐怖演出が秀逸」
- 「戦闘が選択肢式で単純だけど、その分恐怖に集中できた」
- 「DLCを遊んで、世界観にもっと浸りたくなった」
まとめ・今から遊ぶ人へ
『死印』は、派手な演出ではなく静かに迫る恐怖を描き切った心霊ホラーADVです。
懐中電灯で照らす探索、時間制限を突きつけるシルシ、そして都市伝説をもとにした怪異たち。
いずれも日常の裏に潜む「かもしれない恐怖」を形にした作品といえるでしょう。
🎮 こんな人におすすめ!
- 和製ホラーのじわじわ来る怖さを味わいたい人
- 都市伝説や怪談を題材にした物語が好きな人
- 探索と選択で生死が分かれる緊張感を求める人
- 『NG』など続編的作品とあわせて楽しみたい人
最後にひとこと。
『死印』は、夜にひとりで遊ぶことで真価を発揮する静かな恐怖の名作です。
懐中電灯の光が闇を裂く、その一瞬の緊張をぜひ味わってください。
筆者の思い出

ジャパニーズホラー!都市伝説!死印!
めちゃくちゃ怖い本作。
こっそり探検した心霊スポットを思い出す秀逸な雰囲気作りは是非一度体験してみて下さい…!
中々むごい描写もありますので、しっかりお調べする事をオススメします。
当初はボリューム不足と言われる事もありましたが、今はDLCもあり十分楽しめる内容です。
カウントダウンのどきどきやデッドリーチョイスでの選択。
恐怖や焦燥を掻き立てられる演出。
残暑が厳しいですが、だからこそひやっとする本作をプレイしては如何でしょうか。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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