はじめに
ゲーム機の電源を入れた瞬間、あの頃のワクワクが蘇る──。
『オリエンタルブルー 青の天外』は、携帯ゲーム機で“東洋的な冒険”を描いた静かで深いRPGです。
日本のRPG黄金期を知る者にとって、このタイトルは「懐かしさ」と「新鮮さ」が程よく混ざった旅の始まりでした。
系列作品である「天外魔境」シリーズから少し離れた位置にありながら、
GBAというハードの特性を活かして青の大地を自由に巡る体験を提供してくれます。
仲間を選び、道を選び、世界を旅する。
その一つひとつの選択が、自分自身の物語として胸に刻まれていく。
そんなRPGを久しぶりに手にとってみたくなったあなたにこそ、ぜひ紹介したい一本です。
ゲームの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | オリエンタルブルー 青の天外 |
| 発売日 | 2003年10月24日 |
| 対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
| ジャンル | ロールプレイングゲーム(RPG) |
| 開発元 | ハドソン |
| 販売元 | 任天堂 |
| プレイ人数 | 1人 |
| メディア | 128Mbit ROMカートリッジ |
| シリーズ | 天外魔境シリーズ(外伝的立ち位置) |
| リメイク情報 | リメイク/リマスター版は未発売(2025年11月時点) |
ゲームシステムと特徴
🗺️ フリーシナリオで旅の順番が物語を変える
本作はフリーシナリオを採用。明確な目的提示が少なく、
街の噂やイベントの断片を拾い集めて物語をつないでいく構造です。
仲間の加入可否や一部展開が進め方で変化し、巡礼のように自分の足跡で世界が立ち上がる設計が光ります。
👤 主人公は男女から選択
開始時に男主人公(天藍)/女主人公(葵)を選択。
性別ごとにいくつかのオープニングが用意され、以後の体験にも差異が生まれます。
選択がプレイフィールの再現性を高め、周回の動機になります。
💎 「マ石」合成と装備改造のビルド遊び
魔法に相当するマ石は入手・合成して強化可能。
装備と組み合わせて能力付与や売却益の上乗せにも使え、探索・戦闘・経済の循環を作ります。
攻略面でも合成の理解がカギ。
💤 携帯機に嬉しい「RESUME SAVE」や細かな作戦指定
宿屋セーブ主体に加え、中断用のRESUME SAVEやスリープ機能を実装。
戦闘は作戦の細かな自動化設定が可能で、条件分岐行動を記憶させてテンポよく周回できます。
🏯 アジア文化を横断する「青の大地」
日本・中国・沖縄・アイヌ・東南/中央アジアの意匠が街や衣装・音楽で色分けされ、
東洋幻想の広がりをGBAの画面に凝縮。
任天堂発売の天外外伝として、舞台設定の個性は際立ちます。
攻略・プレイのコツ
🧭 まずは立ち寄る町・村を探索して情報を集めよう
自由に旅を進める本作では、町や村ごとに話を聞くだけでイベントや仲間加入のヒントが得られます。
メインルートに急がず、噂・相談板・住人の会話に耳を傾けてください。
序盤に寄り道してマ石やアイテム素材を手に入れておくことで、後半の戦闘が格段に楽になります。
焦らずに“旅の地図を埋める”ような感覚で巡るのが、結果的に効率よく進めるコツです。
💎 マ石合成と装備の改造をお金を稼ぎながら活用しよう
本作にはマ石という魔法アイテム的システムがあり、合成・装備付与・売却価値アップという三本柱があります。
序盤は不要な装備にマ石を付けて鑑定屋で高額査定→売却として資金を蓄え、
それを元手に強装備やレアマ石を狙うのが定番戦略です。
特に中盤以降、「コレは使える/これは売る」判断を早めにできると、装備面でのアドバンテージが大きくなります。
⚔️ 戦闘バランスを考えた仲間選びと編成を大切に
仲間になるキャラクターは数多く存在し、途中で加入・離脱の可能性もあります。
例えば物理アタッカー魔法/秘術型支援型と役割を意識してパーティを組むことで、戦闘がスムーズに進みます。
攻撃重視ばかりだと秘術担当が手薄になり、敵の特殊状態に対応できない場面も。
また、「誰を仲間にできるか」「途中で失うかもしれないか」という選択肢も出て来るため、
加入条件やタイミングもチェックしておきましょう。
🗝️ フリーシナリオだからこそ見逃しイベントに注意
このゲームはストーリーの流れが比較的自由で、行動順序や到達タイミングで展開が変わる設計です。
そのため、ある町や洞窟をスルーしてしまうと仲間加入イベントが消滅したり、
サブストーリーが展開しなくなったりします。
攻略を進めるなら「目標だけ追う」のではなく、
興味を惹かれた場所・話しかけたいNPCには足を運んでおくことをおすすめします。
登場キャラの紹介 🎭
🧑 テンラン(天藍)/アオイ(葵)
本作では男女どちらかの主人公を選択して物語を始めます。
いずれも「青の一族」の末裔で、古代文明の遺産を求めて旅立ちます。
性別によって仲間の出会いやシナリオ展開が微妙に変化するのが特徴です。
👩 レン先生(恋先生)
九龍に住む発明家で、薬学や機械工学、考古学に通じた知識人です。
古代文字を読み解く力を持ち、青の城の復活に大きく関わるので
ゲームを進めていく上では必要不可欠な人物。父親はクーロンをつくった博士。
あるシーンで一度だけ眼鏡を外すことがあり、その姿は美形である。
👦 天下丸(てんかまる)
鬼族の血を引く少年。
物語のすすめ方によっては一時敵になったり、死亡したりする。
序盤から仲間として頼れる存在で、物理攻撃に長けています。
あるイベントを経て成長し、戦闘面でも精神面でも大きく変化します。
🧔 ガラシャ
巨大な鐘をもった大男。
かつてはガラの国の僧兵として活躍していたが、ロータス国王に追放され、
今はワットアルンの仲間のために、世界各地で傭兵として働いている。
かつて婚約者がいた。
🗡️ ヤミの右近(やみのうこん)
「妖刀カゲ丸」を携える謎の女剣士。
「妖刀カゲ丸」は装備品から外すことが出来ず、彼女に合わせて成長していく。
ジュウベエを仲間にした場合、ヤミの右近は仲間にならない。
対になっているジュウベエと同じく、おぼろ式部と因縁がある。
🎭 十兵衛(じゅうべえ)
昔は天帝に仕えていた忍者で、いまはニンジャの里でくらしている。
おぼろ式部と因縁がある。
ヤミの右近を仲間にした場合、ジュウベエを仲間にすることはできない。
🌙 水月(すいげつ)
元・天帝直属の陰陽師で、現在はマ法院静に仕えています。
かつては天帝とは良い仲であったが、
天帝の死後は周囲の人から不思議に思われながらもマ法院に仕えている。
ストーリーとあらすじ 🌏
🏯 青の大地に眠る古の伝承
遥か昔、「青の一族」と呼ばれる民が世界を守っていたと言われています。
その力の源はマ石と呼ばれる神秘の結晶で、人々の生活を支えていました。
しかし争いの火種が広がり、世界は再び混沌へと傾こうとしていました。
🧭 若き旅人、テンランとアオイの出発
青の血を継ぐ青年テンラン、または少女アオイは、運命に導かれて旅に出ます。
彼らの手には、失われた青の城へとつながる古文書が握られていました。
最初の一歩は小さな村から──しかしその一歩が、世界の命運を変えていきます。
🕍 仲間との出会い、そして各地の民の想い
旅の中で出会うのは、鬼族、僧兵、忍者、陰陽師――多彩な文化と人々です。
それぞれが異なる正義を抱え、時にぶつかり、時に手を取り合います。
青の大地を巡る旅は、世界の多様さと絆の尊さを教えてくれるものです。
🔮 世界を覆う影、蘇る古代の脅威
やがて、かつて封印された闇の力が動き始めます。
マ石を巡る陰謀、そして青の一族に課せられた真実が明かされていく。
テンラン/アオイは、失われた城を求め、青の大地の中心へと向かうのです。
物語の展開と結末 🌙
⚔️ それぞれの選択が紡ぐ運命
物語は一本道ではなく、プレイヤーの行動で分岐していきます。
誰を助け、誰を見捨てるか──その選択が後の展開を大きく左右します。
旅の道筋はひとつではなく、まさに自分自身の物語として刻まれていきます。
🏞️ 青の城への到達、そして試練
失われた青の城を目指す中で、主人公は数々の遺跡と対峙します。
そこには古代文明の遺産と、同時に人の欲望が生み出した悲劇が眠っていました。
世界を再び青の光で満たすため、彼らは最大の決断を迫られます。
🌌 闇との対決、そして世界の再生
終盤、闇の力の化身が姿を現し、青の大地を覆い尽くそうとします。
仲間たちはそれぞれの想いを胸に、最後の戦いへと向かっていきます。
光と闇の激突の果てに、青の一族の真実と希望が明らかになります。
🕊️ 旅の終わりと、未来への約束
決戦の後、青の大地には静かな風が戻ります。
主人公は新たな仲間とともに、それぞれの道を歩み出すのです。
それは終わりではなく、もう一つの天外へと続く序章でもありました。
感想・評価 💭
🌟 高く評価されたポイント
本作最大の魅力は、GBAとは思えないスケールの自由な冒険にあります。
目的地が明示されないフリーシナリオ制は、当時としても非常に斬新でした。
さらに「東洋幻想」×「民俗的世界観」という独自のテーマ性が秀逸で、単なるRPGの域を超えた旅情を味わえます。
音楽・演出・演技のすべてが落ち着いたトーンでまとまり、心に残る静けさと余韻を演出しています。
また、男女主人公の選択やルート分岐の多さも、周回プレイを誘う完成度の高い設計でした。
🤔 一部で指摘された課題点
一方で、自由度が高い分だけ目的がわかりづらく、迷いやすい構造も指摘されています。
どこへ行けばいいのか分からず、イベント発生条件を見落としがちになるプレイヤーも少なくありません。
また、戦闘バランスはやや不安定で、仲間編成やマ石の運用を理解していないと序盤が厳しい傾向があります。
グラフィックやエフェクトもハード性能上の制限があり、派手さを求める層には地味に映る部分もありました。
しかし、それらの不便さを旅のリアルさとして好意的に受け止める声も多いのが特徴です。
🗣 プレイヤーの声
「静かで美しい世界。派手さよりも味わうRPGって感じ」
「テンランとアオイ、どちらでやっても違うドラマが見えるのが良い」
「攻略情報が少ない分、自分で歩いて発見するワクワクがある」
「GBAでここまで旅してる感を出せたゲームは他にない」
「当時スルーしたけど、今やると本当に良質なスルメゲーだと気づいた」
まとめ・今から遊ぶ人へ 🎮
『オリエンタルブルー 青の天外』は、派手さやテンポ重視の現代RPGとは異なる、ゆっくりと世界を感じる作品です。
青く霞む山々、古の遺跡、静かに響く笛の音──そんな情景の中で、プレイヤーは自分自身の足跡を刻んでいく。
天外魔境シリーズのスピンオフという立場を超え、青の大地という独自世界を見事に確立したタイトルです。
🎮 こんな人におすすめ!
- 物語よりも探索や寄り道の自由度を楽しみたい人
- 和風・東洋風ファンタジーの世界観が好きな人
- 手探りで進むRPGに懐かしさを感じる世代
- シリーズファンとして、外伝的作品を網羅したい人
- ゲームの中で静けさや哀愁を味わいたい人
最後に。
このゲームの魅力は、派手なカットシーンでも、豪華な演出でもありません。
旅の途中でふと立ち止まったときに聞こえる風の音と、心の中の余白──それこそが『青の天外』の本質なのです。
筆者の思い出

GBA!天外外伝!オリエンタルブルー青の天外!
本当に世界を放浪出来るフリーシナリオがとても楽しかったです。
物語を自分で作っていく感覚が新鮮でどちらの主人公でもプレイしました!
天外シリーズにしてはエフェクトが地味めですが、
それゆえ戦闘時間が短いのも特徴かもしれません。
中断セーブが出来るのも携帯機ならではで◎。
気になった方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
↓天外シリーズのリンクはこちら↓
- 天外魔境 ZIRIA
- 天外魔境II 卍MARU
- 天外魔境III NAMIDA
- 天外魔境 風雲カブキ伝
- 天外魔境 ZERO
- 天外魔境 第四の黙示録 ~The Apocalypse IV~
- オリエンタルブルー 青の天外
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