『ソロモンの鍵2 クールミン島救出作戦』を語ろう|ほんわかパズルに潜む本気難易度【その他】

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はじめに

「ソロモンの鍵」と聞いて、“激ムズ死にゲー”を思い浮かべる方も多いでしょう。
そんな前作とは打って変わって、1987年にファミコンディスクシステム専用ソフトとして登場した『ソロモンの鍵2 クールミン島救出作戦』は、雰囲気も難易度も柔らかめ。一見すると子ども向けにも見えるポップでカラフルなビジュアルが特徴です。

しかし侮るなかれ。本作もやはり“ソロモン”の名を冠するだけあって、中盤以降は油断できないガチパズル地獄が待っています。
特に、複雑なブロック配置やタイミングが問われる場面では、思考力だけでなく緻密な操作力も求められる点で前作の遺伝子をしっかり受け継いでいます。

本記事では、この『ソロモンの鍵2』について、ゲームシステムや攻略ポイント、登場キャラクター、ストーリーの流れ、さらには前作との違いまで徹底的に解説。レトロゲーマーからシリーズ初心者まで楽しめる“癒しと手ごたえの中間地点”的な本作の魅力に迫ります!

ゲームの基本情報

  • タイトル:ソロモンの鍵2 クールミン島救出作戦
  • 発売日:1987年1月26日(ファミコンディスクシステム専用)
  • 対応機種:ファミリーコンピュータ(ディスクシステム)
  • ジャンル:アクションパズル
  • 開発・販売:テクモ(TECMO)
  • プレイ人数:1人
  • 原題(海外名):Fire ‘n Ice(NES版、1993年・北米)

『ソロモンの鍵2』は、前作『ソロモンの鍵』の前日譚にあたる物語を描いたスピンオフ的作品です。
前作が“地獄界の封印”というダークファンタジーな世界観だったのに対し、本作はより童話的・可愛らしいビジュアルと設定が取り入れられており、第一印象ではずいぶん柔らかく感じられます。

しかし、これはあくまで“見た目”の話。ステージ構成やギミックの複雑さ、後半のパズル難易度は前作と同等、あるいはそれ以上とも言われており、まさに“羊の皮をかぶった本格派”。

ゲームシステムと特徴

◆氷の魔法で切り開くパズルアクション

本作の主人公・ダーナは、「アイス・マジック」と呼ばれる氷の魔法を使いこなす若き魔法使い。上下左右の足元に氷ブロックを出現・消去させることで、道を作ったり敵を封じ込めたりすることができます。

さらに、氷ブロックは滑って動くという性質を持ち、滑らせて敵を倒す・他のブロックと連結させるなど、ただ設置するだけでなく動きの物理法則まで考慮したパズル性が要求されます。


◆ステージごとの目的は「クールミンを全滅させる」こと

各ステージには、炎の小悪魔「クールミン」が登場。これをすべて倒すとステージクリアとなります。
倒し方には複数の方法があり、氷ブロックで直接封じ込める・滑らせてぶつける・足場を崩して落とすなど、あらゆる発想と工夫が求められます。

敵に触れる・落下する・自分のブロックで押し潰されると即ミスになるため、“1手先を読む力”と“操作精度”の両立が重要になります。


◆「かわいい」だけじゃない!後半の鬼畜難易度

パステルカラーのグラフィックや、柔らかく耳に残るBGMからは想像できないほど、後半のステージは本格パズルゲームとしての顔を見せてきます

とくに終盤では、「順番を間違えたら詰む」「タイミングがずれるとやり直し」など、手順・思考・動作のすべてが完璧でないと突破できない設計に。見た目で油断したプレイヤーがボコボコにされる“ギャップ系激ムズゲー”です。


◆ディスクシステムのセーブ機能を活用して快適プレイ

本作はファミコンディスクシステム専用ソフトのため、バッテリーではなくディスクへの直接セーブが可能。
ステージ進行はもちろん、ユーザーが自由にステージを作れるエディットモードのデータ保存もでき、当時としては非常に高機能な作りになっています。

途中でやめてもいつでも再開できるため、高難度でも安心して何度も挑戦可能。思考型ゲームとしての完成度を支える、重要な土台になっています。


◆全100面以上!エンディング後に解放される隠しステージ

メインモードでは50面をクリアすると通常のエンディングが流れますが、ここで終わりではありません。

なんと本作にはさらに50面の隠しステージが存在
クリア後に特定のコマンド(タイトル画面で「セレクト」+「Bボタン10回」)を入力することで出現し、合計100面以上のステージに挑戦可能です。

この隠しステージ群はメインよりもさらに難度が高く、まさに「選ばれし者のためのソロモン」といった風格。
一筋縄ではいかない構成に、クリア済みプレイヤーも再び脳を沸騰させられることでしょう。


本作は、前作のスピンオフ的な立ち位置にありながら、氷の物理と戦略を絡めた新システムによって独自の魅力と完成度を確立
“かわいくて過酷”、このギャップが癖になる一作です。

攻略・プレイのコツ

◆1. 氷ブロックは“滑る性質”を利用せよ

氷ブロックは出した場所に固定されず、床のない方向に滑っていくという特性があります。
この滑りを利用して敵にぶつけたり、滑らせたブロックを通路の端で止めたりと、物理法則的なパズル操作が基本になります。

とくに「1マス分の段差に滑り込ませる」「2個の氷を連続で押して重ねる」といった応用動作は、後半の攻略に不可欠です。


◆2. 出せる場所と消せる場所の法則を理解しよう

氷ブロックは自キャラの足元の左右・真下にのみ出現・消去可能です(真上や遠くには出せません)。
この制限の中で、敵の足場を崩す・ダーナの足場を作る・ブロックを移動させるなどを行わなければなりません。

操作感はシンプルですが、行動の順序と配置の意図を意識して初めて正解ルートが見えてきます。


◆3. “敵を動かさない”選択も重要

本作の敵(クールミン)は基本的に自発的には動きません。プレイヤーの動きやブロック操作によって“反応してくる”ことが多く、場合によっては**「敵を倒す前にブロックを置き直す」「1体を残して道を作る」**といった戦略的思考が求められます。

ときには、あえて敵を倒さないことでルートが完成するという逆転発想も必要です。


◆4. ステージ作成モードで“練習”するのもアリ

今作には**エディットモード(ステージ自作機能)**があります。難しいステージの構造を真似して、自分で“再現・練習”してみることで、本番の攻略に役立つことも。
苦手パターンの動きを自分で作って試すのは、実力アップへの近道です。


◆5. 隠しステージは後回しにしてOK!

全50面クリア後に解放される**追加50面(隠しステージ)**は、メインの比ではないほど高難度です。
まずは通常ステージをしっかりクリアし、操作や思考法に自信がついてから挑むのが吉。
なお、コマンド入力は「セレクト+Bを10回押す」で出現します。

登場キャラの紹介

◆ダーナ(Dana)

前作『ソロモンの鍵』でもおなじみの主人公。本作ではまだ若き見習い魔法使いとして登場。
「氷の魔法(アイス・マジック)」を駆使してクールミン島の危機に立ち向かいます。
見た目は可愛らしい少年のような姿で、世界観にマッチしたデザイン。今作ではあまり物語を語りませんが、プレイヤーの思考がダーナの知恵になるという一体感があります。


◆クールミン

本作の主要敵キャラ。炎の小悪魔たちで、ステージ中を徘徊しています。
一見コミカルな見た目ながら、倒し方を間違えると自分が詰んでしまう憎らしい存在。
しかもステージによっては配置が極悪で、パズル難易度を底上げする主犯格とも言えます。


◆スノーマン(氷雪の番人)

本作では、いくつかのステージに登場する無害な障害物的キャラとして登場。ダーナと同じように氷で足場を作る際の障害にもなるが、状況によっては敵の盾として活用することも可能です。


◆フェアリー(妖精)

前作ほど目立つ存在ではありませんが、ステージによっては救出対象のような扱いで出現。ゲーム的なクリア条件には直結しないことが多いものの、演出や雰囲気づくりに一役買っています。


このように、登場キャラこそ少ないものの、すべてが“パズルの一部”としてデザインされている点が本作の大きな魅力です。

ストーリーとあらすじ

これは、「ソロモンの鍵」が語られるずっと前の物語――

舞台は、美しい自然と妖精たちが平和に暮らす島「クールミン島」。
ある日、その島が**炎の悪魔たち「クールミン」**に襲われ、楽園は業火に包まれます。村人たちは炎を恐れ、手も足も出ず、島はやがて絶望に飲まれようとしていました。

そこへ現れたのが、まだ見習い魔法使いだった若き日のダーナ
彼は“氷の魔法”を授かり、クールミン島を救うため、灼熱の島にたったひとりで挑むことを決意します。

ダーナの目的は、島中に現れたクールミンたちをすべて氷で封じ、妖精たちを救出すること
50の灼熱の部屋を進みながら、ダーナは魔法使いとして、そしてひとりの英雄として、次第に成長していくのです――。

物語の展開と結末

物語はステージクリア形式で進行し、1ステージ=1つの灼熱のパズルという構成になっています。
ステージ内に出現するクールミンをすべて倒せば次へ進む、という形式で、ストーリーはテキストで語られるよりもプレイヤーの行動そのものが物語を語るスタイルです。


◆50面クリア後の通常エンディング

すべてのステージをクリアすると、ダーナはクールミンをすべて封じることに成功し、島に再び平和が訪れます
妖精たちは感謝し、島には希望の光が戻ります。

ここで物語は一旦締めくくられ、プレイヤーには「Congratulations!」の画面とともに、達成感のある明るいエンディングが流れます。


◆その後に訪れる“本当の試練”とは?

しかし、これで本作は終わりません。
エンディング後、特定のコマンド(セレクト+Bボタンを10回)を入力することで、さらなる50面=隠しステージが解放されます。

このステージ群には特別なストーリー演出はありませんが、難易度は前半50面を大きく上回っており、いわば**「裏のクールミン島」「真の試練」**として用意されています。

ここに挑むことで、プレイヤーはダーナの“試練の旅”をより深く味わうことができるのです。


◆物語は『ソロモンの鍵』へと繋がる

この『ソロモンの鍵2』の物語は、時系列的に前作(ソロモンの鍵)の前日譚となっています。
本作で描かれるのは、若きダーナが“炎の魔を封じる使命”を初めて果たすことで、後の“封印の書”=ソロモンの鍵にまつわる伝説へと繋がっていく始まりの物語。

世界を滅ぼす悪の気配はまだ小さく、けれど確かに芽吹いている――
本作のエンディングは、そうした“静かなる序章”としても受け取れる構造になっているのです。

感想・評価

『ソロモンの鍵2』は、見た目と中身のギャップが最大の魅力と言っても過言ではありません。
ポップな色合い、可愛らしいキャラクター、軽やかなBGM——一見すれば子ども向けのほのぼのパズルゲームに見えます。
しかし、いざプレイを始めるとその印象は一変します。

操作はシンプル。できることも限られている。
それなのに、「あと1手が足りない」「氷を滑らせたタイミングが狂った」といった理由でやり直しが必要になる場面の連続。
この**高精度の“思考パズル+アクション”**の緊張感は、まさに前作譲りの設計美です。

また、ディスクシステムのセーブ機能やエディットモード搭載という仕様も評価ポイント。
1987年当時としては非常にモダンな機能を備えており、遊びの幅を大きく広げていた先進的な一本といえるでしょう。

加えて、全50面クリア後に現れる“裏ステージ50面”の存在。これはもはや「本編クリア=スタートライン」という概念をプレイヤーに叩きつけてくる、真のマゾゲーマー向け隠しコンテンツです。
決して万人向けとは言いません。しかし、歯ごたえあるパズルを求める人には、極上の一本になることは間違いありません。

まとめ・今から遊ぶ人へ

ファミコンの隠れた名作『ソロモンの鍵2 クールミン島救出作戦』は、今なお“過小評価されがちな傑作”のひとつです。
その理由はやはり、前作の陰鬱な世界観と高難易度が語り継がれる一方で、今作の“柔らかいビジュアル”が誤解を生みやすいから。

ですが、それこそが本作の狙いでもあります。
プレイヤーに油断を与え、その隙を突いて容赦ない論理パズルで牙を剥く。そんな“優しさに擬態した鬼”のような本作は、まさに昭和パズルゲームの真髄を体現しています。

今からプレイするには、オリジナルのディスクシステム環境を整える必要がありますが、近年では「Fire ‘n Ice」としてリリースされた北米版(NES版)や、互換機・エミュレータを使っての再評価も進んでいます。

難しいけれど、覚えれば美しく解ける。
苦しいけれど、ひとつずつ進む喜びがある。
もしあなたが、今もなお“自力でクリアする喜び”を信じているプレイヤーなら――

このゲーム、間違いなく刺さります。

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