はじめに
空へ飛び立つ夢は、いつだって胸の奥をくすぐる。
飛行王に憧れる少年ユウキと、運命を背負った少女アルフィナ。
ふたりが出会う瞬間に物語は始まり、空を舞台にした大冒険活劇が広がっていく。
舞台はPlayStation 2、発売は2005年8月4日。
開発はゲームアーツ、発売はスクウェア・エニックス——
シリーズの系譜を受け継ぎつつ、新しい空気をまとった一本だ。
プロローグで描かれるのは、ユウキの自作機での初飛行、そして母ミランダの同乗騒動。
そこで遭遇する追撃劇がきっかけとなり、神人の一族であるアルフィナと出会う——
この導入のテンポと高揚感は今も鮮烈だ。
声優のキャスティングに俳優陣を起用し、
高品質な3D表現で空の手触りを押し出した演出も、本作の個性を強く印象づける。
戦闘はシリーズの流れを汲むコマンド×IPゲージ、
さらに「空中コンボ」や聖獣の力を使う「オーブ」など新要素をミックス。
システム面の手応えは、飛行機が離陸する瞬間の推力のようにプレイの背中を押してくれる。
まずは、空へ向かう彼らの第一歩に寄り添うところから始めてみよう。
ゲームの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | グランディアIII |
| 発売日 | 2005年8月4日 |
| 対応機種 | PlayStation 2 ゲームアーカイブス[PS3のみ:2015年1月21日配信・配信終了] |
| ジャンル | ロールプレイングゲーム(RPG) |
| 開発元 | ゲームアーツ |
| 販売元 | スクウェア・エニックス |
| メディア | DVD-ROM 2枚 |
| プレイ人数 | 1人 |
| CEROレーティング | B(12歳以上対象) |
| リメイク情報 | リメイク・リマスター:なし(再配信としてPS3向けゲームアーカイブス版のみ・現在配信終了) |
ゲームシステムと特徴
✈️ 「空」を舞台にした冒険活劇
本作は飛行が強いテーマとして物語とシステムに組み込まれています。
主人公ユウキの自作飛行機による初飛行から始まり、
飛行機は単なる移動手段ではなく物語の舞台装置そのものとして機能します。
空を駆ける演出やムービーはPS2世代の表現力を活かし、プレイヤーに爽快感と高揚感を与えてくれます。
⚔️ シリーズ伝統のアクティブ・コマンド・バトル
バトルは従来の「アクティブ・コマンド・バトル」を継承しつつ改良されています。
タイムライン上で行動順が進行し、キャンセル攻撃によって敵の行動を中断させる戦略性が魅力です。
スピーディーでありながら戦略的な駆け引きが要求され、
シンプルなRPG戦闘とは一線を画したテンポの良さが味わえます。
🪄 魔法は「マナエッグ」で
本作でもシリーズおなじみの「マナエッグ」が登場します。
マナエッグを装備することでキャラクターが魔法を使用出来るようになり、戦闘の幅を広げることが可能です。
どのキャラにどの魔法を使わさせるかが戦術のカギとなり、プレイヤーごとに異なる魔法構成が楽しめます。
📘 能力強化は「スキル・スキルブック」で拡張
魔法とは別系統で、スキルは「スキルブック」を用いて強化・習得します。
スキルブックはキャラクターに個性を持たせる要素で、どの能力を伸ばすかはプレイヤーの選択次第。
魔法とスキルをどう組み合わせるかで戦闘スタイルが大きく変化するのも本作の面白さです。
🤝 仲間との協力と連携演出
戦闘では仲間同士が連携して繰り出す「空中コンボ」が特徴的です。
敵を浮かせて仲間が追撃する演出は爽快で、ただ勝つだけでなく見応えのある戦闘を演出します。
システムと演出が噛み合い臨場感を一層高めています。
攻略・プレイのコツ
⚔️ キャンセル攻撃を活用する
戦闘の要はアクティブ・コマンド・バトルにおける「キャンセル攻撃」です。
敵の行動を中断させることで、大ダメージ技や回復を封じることができます。
強敵ほど行動を読んでキャンセルを狙うことで、戦闘を有利に進められます。
🪄 マナエッグの使い分け
魔法習得はマナエッグに依存しているため、誰にどの魔法を持たせるかで戦術が大きく変わります。
回復役と攻撃役を分けたり、補助魔法を重点的に習得させたりと、役割を明確にして運用することが重要です。
📘 スキルブックの選択は計画的に
スキルブックはキャラ強化の軸であり、どのスキルを伸ばすかが長期的な強さに直結します。
攻撃系に特化させるか、補助や防御を重視するかはプレイヤーの好みですが、バランスを取ることで安定感が増します。
🤝 コンボを意識したパーティ構成
仲間同士の連携技「空中コンボ」は大ダメージの要です。
敵を浮かせやすい技を持つキャラと、追撃しやすいキャラを組み合わせることで威力を最大化できます。
爽快感と実用性が両立しており、本作の戦闘を楽しむうえで欠かせないポイントです。
登場キャラの紹介(絵文字付き)
👦 ユウキ
本作の主人公。16歳。
幼い頃に飛行王「シュミット」の映画を観て以来、空を飛ぶことに憧れを抱く。
かつてシュミットが成し得た、大陸横断を目指し、親友のロッツと飛行機を製作している。
👩 アルフィナ
本作のヒロイン。16歳。本名は「アルフィナ・デ・パメラ」。
神獣の言葉を代弁する「神人(コミュート)」の一族。
兄・エメリウスの企みを知るためアークリフへと向かう。
ケーキが大好き。
なお、彼女やエメリウス、ヘクトの耳の形が共通しているのは種族特有のものであり、
神人(及び候補)の資格を有する証でもある。
👩🦰 ミランダ
ユウキの母親。34歳。女手一つでユウキを育ててきた。表裏のない性格。
👨 アロンソ
28歳。ユウキ達が大陸へ渡るため、船を探しているところへ現れた謎の男。自称「海の男」だが、実のところ借金のカタに自分の船を取られてしまった情けないギャンブラー。
👤 ウル
16歳。飛竜に乗って世界を駆け巡る少年。
生まれは「飛竜の谷」だが、堅苦しい掟に嫌気がさして一族を抜け出した。
荒っぽいが、情には熱い性格。肉が大好物。
ストーリーとあらすじ
✈️ 空に憧れる少年ユウキ、運命の離陸
山間の村アンフォグで母ミランダと暮らすユウキは、自作機での大陸横断を夢見る。
試験飛行の最中に馬車襲撃へ遭遇し、救った少女アルフィナが神人(コミュート)だと知る。
港町メンディを目指す道行きが、ふたりの物語の出発点になる。
🛥️ ギャンブラー船長・アロンソとの出会い
樽詰めで流れ着いていたアロンソを助け、借りを返す形で船を出してもらうことに。
カジノ騒動を乗り越えて大陸へ出航——
軽妙な事件の連続が、のちの過酷な現実と鮮やかな対比を成していく。
🐉 飛竜乗りウルとバース界の影
冒険の中、飛竜乗りのウルと遭遇。
地震のたび黒い渦が生まれ、死の世界バース界に通じるという噂を聞かされる。
ウルは旅の案内役として助言を与える。
この出会いが、聖獣と世界の真実へ踏み込む導線となる。
🛕 儀式の破綻と兄エメリウスの反逆
アークリフ神殿での儀式に乱入したアルフィナの兄・エメリウスは、聖獣グリフを殺害し神殿を崩壊させる。
彼が狙うのはゾーンの力であり、以後、各地の聖獣が次々と狩られていく。
希望だった空の旅は、一転して苛烈な抗いの旅になる。
物語の展開と結末
🏜️ 聖獣の足跡を追う:ドラク、ヨート、そして砂漠の民
ウルの故郷飛竜の谷で聖獣ドラクに会い、さらに砂漠バクラで族長ダーナと再会したデュンケルの過去に触れる。
聖獣の加護が薄れる世界で、人々の信じる理由もまた揺らいでいく。
彼らの記憶と祈りが、旅を前へと押し出す。
🪞 ガラス化する異界バース界と、巡る絶望
黒い渦の先に広がるのは、ガラス化が進む街々。
ヘクトは穏やかな滅びを受け入れる選択を語るが、ア
ルフィナは愛を忘れるなというグリフの遺言を胸に、なお抗う道を選ぶ。
滅びの真名ゾーンが、歴史の底で胎動する。
🗡️ 聖獣殺しの連鎖と、ゾーン復活の足音
エメリウスは残る聖獣をも屠り、ゾーンの牙から得た力で封印を破ろうとする。
各地に伸びる根は大地を侵し、人々をガラスへと変えていく。
ユウキはキャンセルの効かない現実に喰らいつき、アルフィナは兄の罪と向き合う覚悟を固める。
✨ 空へ戻る意志、そして救出の飛翔
シュミットの協力や仲間の決意を束ね、浮上したスルマニアでの決戦へ。
ユウキたちはアルフィナを救い出し、兄の暴走と向き合う。
戦いの果てに残るのは、喪失と希望が同居する静かな余韻——
それでも彼らは、もう一度空へと踏み切る。
感想・評価
🌟 高く評価されたポイント
- シリーズ伝統のアクティブ・コマンド・バトル(ACT)の完成度。
キャンセル攻撃やエアコンボなど、スピーディーで戦略的な戦闘が高評価。 - 飛行機による「空の旅」というテーマ。
PS2の表現力を活かしたムービー演出や、空を舞台にしたシナリオは新鮮味があった。 - 声優陣や演出の豪華さ。
主要キャラに俳優を起用し、臨場感あるボイスドラマ仕立てが作品世界を盛り上げた。 - 序盤のテンポの良さ。
ユウキの飛行機初飛行からアルフィナとの出会いまで、わくわく感に溢れる導入は今でも印象深い。
🤔 一部で指摘された課題点
- 中盤以降のシナリオ展開が駆け足気味で、人物描写が薄くなりがち。
特に仲間キャラクターの掘り下げ不足が惜しまれる。 - アルフィナとエメリウスに物語が集中しすぎ、他キャラの存在感が後半で薄れる。
- フィールド探索の自由度が低く、空を舞台にしていながら「飛行の爽快感」が限定的だったとの声も。
- シリーズファンの一部からは「戦闘システムは最高だが、シナリオが伴っていない」との評価も見られた。
🗣 プレイヤーの声
- 「戦闘の面白さはシリーズ最高峰。テンポが良すぎて戦闘が楽しみになるRPGは珍しい」
- 「序盤は神ゲー感がすごかった。でも中盤以降はキャラの描写不足で失速した印象」
- 「飛行機で空を旅するRPGというコンセプトは素晴らしい。もっと活かしてほしかった」
- 「シナリオに不満はあるけど、戦闘だけでも遊ぶ価値があると思う」
まとめ・今から遊ぶ人へ
『グランディアIII』は、シリーズの集大成ともいえる戦闘システムと、空をテーマにした新鮮な冒険が融合した作品です。
序盤の盛り上がりは抜群で、ユウキとアルフィナの出会いはRPGらしい高揚感に満ちています。
一方で、後半のシナリオ構成やキャラクター描写には賛否があり、評価は二分されました。
しかし、戦闘の爽快感は今なお語り継がれるレベルで、純粋にバトルRPGとして楽しむなら一級品です。
🎮 こんな人におすすめ!
- スピーディーで戦略性の高い戦闘システムを楽しみたい人
- PS2時代の演出とグラフィックで彩られた冒険活劇を味わいたい人
- シリーズを通して「ACTバトル」の進化を体験したい人
- ゲームシナリオよりも、システム重視でプレイしたい人
最後に────
物語に粗さはあれど、空を飛ぶ冒険を描いたRPGとしての魅力は、今もなお失われていません。
翼を広げて飛び立つ気持ちを思い出したいなら、この作品はきっと心を揺さぶってくれるでしょう。
筆者の思い出

大好きなタイトル!グランディア3!
なのですが…
ご存じの方も多いかと思いますが、賛否両論というかピが多いというか…
説明不足なシナリオ、一本道で寄り道やサブイベもないストーリー。
そして肝の戦闘バランスが崩れている点が非常に残念でした。
中盤以降、敵の素早さが上がっていくにつれて最強魔法を連発するしか手立てがなくなってきてしまって
本作最大の魅力のバトルが単調になってしまっていました。
せっかくのナンバリングタイトルでしたが、ここからグランディアの続編は発売されておりません。
色々見直してリマスター版が出てくれたらなぁと願わずにはいられません。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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