はじめに
2000年にドリームキャスト向けに発売された『グランディアII』は、
ゲームアーツが手掛けたRPGであり、前作の冒険心あふれる作風から一転して、
よりシリアスで重厚な物語を描いた作品です。
主人公リュードは依頼を請け負う傭兵として登場し、
やがて神と悪魔、そして人間の在り方を問いかける壮大な冒険へと巻き込まれていきます。
戦闘システムは前作で好評だった「IPゲージ」を用いたアクティブ・ターン制をさらに洗練。
キャラクターの育成要素や魔法のカスタマイズも強化され、戦略性とテンポの両立が図られています。
世界観やドラマ性の深さは、前作以上に物語を体験するRPGとして高く評価されました。
ゲームの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | グランディアII(GRANDIA II) |
| 発売日 | 2000年8月3日(ドリームキャスト) 2002年8月1日(PlayStation 2版) 2002年3月1日(Windows版/日本) 2015年8月25日(Steam『Grandia II Anniversary Edition』※後に『Grandia II HD Remaster』に改称) |
| 対応機種 | ドリームキャスト、PlayStation 2、Windows、Steam |
| ジャンル | ロールプレイングゲーム(RPG) |
| 開発元 | ゲームアーツ |
| 発売元 | セガ(DC版)、エニックス(PS2版)、UBIソフト(海外PC版)、ガンホー・オンライン・エンターテイメント(HDリマスター版) |
| リメイク情報 | 2015年にSteam向け『Grandia II Anniversary Edition』が発売。のちに『Grandia II HD Remaster』として配信中。 |
ゲームシステムと特徴
🌀 戦略性を増したIPバトル
前作で好評だったIPゲージによるアクティブターン制を継承。
敵の行動をキャンセルできる「キャンセル攻撃」や、連携技のタイミングを狙う要素が進化。
戦闘のテンポと戦略性がさらに洗練された。
📖 シリアスな物語展開
前作の冒険心あふれる雰囲気から一転し、神と悪魔、信仰や人間の弱さを描く重厚なストーリー。
キャラクターの葛藤や信念が強く描かれ、ドラマ性の高さが大きな特徴。
単なる冒険譚ではなく、心に残るテーマ性が評価された。
🔮 スキルとマナエッグ
「スキル」は戦闘で得たポイントを使いで能力を強化できる成長システム。
魔法は「マナエッグ」を装備してそのエッグに付帯する魔法が使用出来るように変更された。
自由度の高いカスタマイズ性で、自分好みの戦術を作れる。
🎬 フルボイス演出(DC版)
当時のRPGとしては珍しく、主要イベントシーンはキャラクターボイス付き。
声優陣による熱演が物語に臨場感を与え、キャラクターの魅力を強調。
物語を観る楽しさが加わったことで没入感が向上した。
攻略・プレイのコツ
⚔️ キャンセル攻撃で優位に立つ
戦闘の要はIPゲージを利用した「キャンセル攻撃」。
敵の行動直前を狙ってキャンセルを成功させれば、強敵でも大幅に有利に立てる。
特にボス戦では必須テクニック。
🔮 マナエッグを活用する
魔法はマナエッグを装備する事で使用できる。
スキル同様、ポイントを振り分けて強化でき、新魔法の習得も行える。
📚 スキルで能力強化
スキルポイント(SP)を消費してスキルを習得・強化する成長システム。
攻撃力や防御力強化はもちろん、補助効果を優先すると難所攻略が楽になる。
キャラの個性に合わせた育成方針を考えよう。
🛡️ 装備と行動順の管理
敵の行動を先読みして「防御」や「回避」を選択するのも重要。
強敵戦では無理に攻めず、行動順を見極めた安定プレイが勝利に繋がる。
装備品による能力強化も見逃せない。
登場キャラの紹介
🗡️ リュード
本作の主人公。
かつて剣士の村ガーランで兄メルフィスと暮らしており3年前まではメルフィスと一緒に特訓をしていたが、
メルフィスが関わったとされる凄惨な事件によって村から追い出される。
絶対の信頼を置いていた兄に裏切られたことで、彼は「人を信じる心」を失ってしまう。
“夢じゃメシは食えない”が信条で理想や権威を振りかざす人間を毛嫌いしていたが、
エレナとのやり取りを通じて次第に考えを改めていき、自分の過去とも向き合うようになる。
一方でミレーニアのことも憎からず思っており、二人のどちらかを選べず三角関係を招いてしまう。
✨ エレナ
本作のヒロインの一人。
困っている人を見ると放っておけない性格のため、苦しむ救済を教義に掲げるカーボの村のグラナス教会に入っている。
小さいころから歌が好きで、
自分の歌で人々の心に光を取り戻したいと願っていることから「グラナスの歌姫」と呼ばれている。
儀式に失敗し封印すべき存在である「ヴァルマーの翼」に取り憑かれ、それを取り除くためにリュードと共に旅に出る。
🔥 ミレーニア
本作のヒロインの一人。
長くて綺麗な髪を妙なカタチの結い上げている女性。
エレナに取り付いた「ヴァルマーの翼」の化身で、エレナとは一つの身体を共有している。
ヴァルマーの封印が目的であるエレナとは敵対する相手のはずだが、
自分を心配してくれたリュードに好意を寄せており、
他のヴァルマーを取り込んで自分の身体を手に入れるという目的とも矛盾しないため、
ヴァルマーとの戦いではエレナと入れ替わり、手を貸してくれる。
奔放でわがままな性格で、物事をずばっと言う。
面倒見が良いのはエレナと同じだが
きまぐれで、しなやかで、ハッキリしないのが大嫌いな性格でもあり怒らせると怖い。
🛡️ ロアン
リュードの旅先で出会う小柄な少年。
母の形見のメダルを探してくれたことをきっかけに旅の仲間となり、共に戦ってくれる。
誰とでも仲良く振舞うことができ、育ちが良く礼儀正しい。
当初は身分を隠しているが、その正体はサイラム王国という国の王族。
古代の「神魔の戦い」においてヴァルマーに与した勢力の末裔でもある自分の一族の問題に悩むが、
物語の半ばでサイラム王国で国王として即位する。
⚒️ ティオ
「ヴァルマーの爪」に寄生されていたオートマーターの少女。
メルフィスによって「爪」を植え込まれたが、「翼」であるミレーニアに取り除かれた。
本来ヴァルマーに取り除かれた人は心を失って生きている状態だが、
ティオはオートマーターで心がない為、取り除かれても平気だった。
マレッグのことをマスターと慕うようになり、人間の心とは何なのか知りたいという理由でリュードたちに同行する。
ストーリーとあらすじ
🗡️ リュードと護衛任務の誤算
教会からエレナの護衛を請けたリュードは、ガルミア塔での儀式に同行する。
しかし儀式は失敗し、エレナはヴァルマーの翼に取り憑かれてしまう。
二人は封印のため、教会総本山セントハイムへ向かうことになる。
✨ もう一人の彼女・ミレーニア
エレナの内に宿った翼は、奔放な女性ミレーニアとして顕現する。
善と邪の二面性を抱えた同居状態に戸惑いながら、旅は続く。
大地を裂くグラナクリフを越え、行く手には教会と闇の影が伸びていた。
⚔️ グラナサーベルの探索
エレナとミレーニアの分離の鍵は、神話級の剣グラナサーベル。
やがてそれが巨大な剣ではなく艦である真相に辿り着く。
セレーネ司祭がヴァルマーの体を復活させるも、一行はこれを撃破する。
🌘 暗黒の日の前兆
街では暗黒の日が近いと不穏が広がる。
教会騎士団の暴走と、エレナの“使命”が次第に明らかになっていく。
小さな護衛任務は、世界規模の危機へと姿を変えた。
物語の展開と結末
🕍 教会の真実と誘拐
法王ゼラはグラナスは既に死んだと明かし、エレナに集めた欠片でヴァルマー復活を企む。
ゼラはエレナをヴァルマーの月へ連れ去り、計画を完遂しようとする。
絶対善を装った教会の欺瞞が、ここで露わになる。
🌙 月での救出と犠牲
一行はグラナサーベルで月へ到達し、エレナ救出に挑む。
ミレーニアは最後の力でエレナを解放し、撤退を助ける。
帰還の途上、仲間マレッグの犠牲が胸に重く刻まれる。
🧭 神々の生まれた場所での決断
真相と両神の正体を知る一行。
リュードは自身に宿ったヴァルマーの角と対峙し、内なる試練を越える。
その末に真のグラナサーベルを得て、決戦の覚悟を固める。
🌈 最終決戦とその後
ヴァルマーの体内でゼラと対峙し、分離した本当のミレーニアと共に撃破。
世界は救われ、1年後───仲間たちはそれぞれの道を歩み始める。
リュードはグラナサーベルを土に眠らせ、奇跡に頼らぬ未来を選んだ。
感想・評価
🌟 高く評価されたポイント
- 前作から一転し、宗教や善悪、信仰と人間の弱さを描いた重厚なシナリオが高評価。
- IPゲージを軸にしたアクティブ・ターン制バトルがさらに洗練され、戦略性とテンポが両立。
- キャラクターの掛け合いが緻密で、リュードやエレナ、ミレーニアの人間味あるドラマに感情移入できる。
- ドリームキャスト版の美麗な3Dグラフィックとフルボイス演出は当時画期的。
🤔 一部で指摘された課題点
- シナリオがシリアス寄りで、前作の冒険心や明るさを期待したプレイヤーにはギャップがあった。
- ダンジョン構造が単調で一本道になりがち。探索要素がやや薄い。
- PS2移植版はグラフィックや処理落ちに難があり、DC版と比較すると評価が下がった。
- 一部キャラの成長やサブストーリーがあっさりしており、もっと掘り下げてほしいとの声もあった。
🗣 プレイヤーの声
「PS2版で遊んだけど、処理落ちが残念…でも物語は忘れられない」
「宗教や信念をテーマにしたストーリーは当時衝撃的だった」
「リュードとエレナ、ミレーニアの三角関係が心を掴んだ」
「戦闘が本当にテンポ良く、ボス戦の駆け引きが熱い」
まとめ・今から遊ぶ人へ
『グランディアII』は、シリーズの中でも異色のシリアスな物語に挑んだ作品です。
信じる心や愛の形、人間の愚かさと強さを真正面から描き、RPGに新たな深みをもたらしました。
戦闘システムは前作譲りの爽快さを保ちつつ、より戦略的で遊びやすく進化しています。
🎮 こんな人におすすめ!
- 王道冒険譚よりも重厚な人間ドラマを楽しみたい人
- 戦略性とテンポの良いRPGバトルを味わいたい人
- 宗教や信念をテーマにした大人向けの物語を求めている人
- ドリームキャストやPS2時代の名作を振り返りたい人
最後にひとこと。
『グランディアII』は単なる続編ではなく、「物語体験RPG」としての到達点のひとつです。
今プレイしてもなお、心に問いかけてくる力を持つ作品です。
筆者の思い出

名作RPG続編!グランディア2!
シリーズ名物のIPゲージを導入したバトルシステムがより洗練されて戦闘が楽しいタイトルです。
魔法等の演出が豪華になった反面、スキップ出来ない仕様の為、戦闘時間が少し長く感じるようになってしまいました。
ストーリーは前作と比較すると重めですが、
エレナもミレーニアも可愛く、戸惑うリュードの気持ちもよくわかる作品です。
こちらも現行ハードでリメイクされておりますので、興味がある方は是非遊んでみて下さい!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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