ゲームの特徴とシステム
『ゼノサーガ エピソードII[善悪の彼岸]』は、2004年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)から発売されたPlayStation 2向けのRPGである。本作は前作『ゼノサーガ エピソードI[力への意志]』の直接的な続編であり、シリーズの核心へと迫る内容となっている。
戦闘システムは大幅に変更され、「スキル習得システム」が採用された。スキルポイントを消費して能力をカスタマイズできるようになり、戦略の幅が広がった。また、ターン制の戦闘に「ストックシステム」が導入され、通常攻撃を溜めて一気に放つことで大ダメージを与える戦術が可能になった。
A.G.W.S.(人型機動兵器)に代わり、新たに「E.S.(エルデ・カイザー)」と呼ばれる巨大機動兵器が登場し、特定のバトルで使用できるようになった。また、グラフィックやモーションが前作よりも向上し、キャラクターモデルもリメイクされている。全体的に、戦略性とカスタマイズ性が強化された作品となっている。
時代背景
本作の舞台は前作に続く未来の銀河世界。人類は「銀河連邦」の支配のもと、広大な宇宙に進出し、さまざまな惑星に文明を築いていた。しかし、未だに「グノーシス」と呼ばれる謎の生命体の脅威が続いており、対抗策として「ゾハル」の研究が進められていた。
この宇宙には「U-TIC機関」や「オルムス修道会」といった組織が存在し、それぞれがゾハルの力を巡って暗躍している。また、ゾハルの力を利用し、人類を次の進化へと導くことを目的とした計画「ゾハル計画」が水面下で進行していた。
銀河連邦の中枢では、ゾハルを使い銀河全体の秩序を管理しようとする勢力が台頭しつつあった。一方で、シオンたちはグノーシスの謎とゾハルの真相を解明しようとするが、その過程で新たな脅威と衝突することになる。
登場人物
- シオン・ウヅキ:本作の主人公。前作に続き、ヴェクター・インダストリーの研究者としてKOS-MOSの開発を進める。
- KOS-MOS(コスモス):シオンが開発した戦闘用アンドロイド。進化しつつあるが、その本来の目的は謎に包まれている。
- ジギー:元刑事のサイボーグで、モモの保護者的存在。
- モモ:レアリエン(人工生命体)で、ゾハルに関する情報を秘めた存在。
- ジュニア(Gaignun Kukai Jr.):クーカイ財団のリーダー。特殊な能力を持つ。
- アルベド・ピアソラ:ジュニアの宿敵で、グノーシスを操る狂気の男。
- ウィルヘルム:謎の人物で、銀河の命運を操る存在。
- マーグリス:オルムス修道会の幹部で、ゾハルを巡る戦いに関与。
主要な町、敵、アイテム
- デュランダル:ジュニアが指揮を執る戦艦で、主人公たちの拠点。
- クーカイ財団:グノーシス対策を行う組織で、ジュニアが運営する。
- U-TIC機関:ゾハルの秘密を追求する組織で、銀河連邦とは対立している。
- オルムス修道会:ゾハルの力を神聖視し、支配を目論む宗教組織。
- グノーシス:未知の生命体で、人間を消滅させる能力を持つ。
- ゾハル:宇宙の法則すら書き換える力を持つ遺物で、多くの勢力が狙っている。
- E.S.(エルデ・カイザー):本作で登場する新たな機動兵器。
- U.M.N.:宇宙ネットワークシステムで、ワープ航行や通信に利用される。
ストーリーとあらすじ
前作『ゼノサーガ エピソードI』の直後から物語は始まる。シオン・ウヅキとその仲間たちは、クーカイ財団と協力しながら、ゾハルの秘密を巡る陰謀に巻き込まれていく。グノーシスの脅威は未だに消え去らず、さらにU-TIC機関やオルムス修道会といった勢力が暗躍し始める。
一方、ジュニアと彼の宿敵アルベドとの因縁がより深く掘り下げられる。アルベドはグノーシスを意のままに操る力を持ち、その狂気に満ちた行動が物語の緊張感を高める。また、KOS-MOSが進化を続けており、その真の目的や設計者の意図も少しずつ明らかになっていく。
シオンは兄であるヨアキム・ミズラヒの研究を追う中で、自身の過去や家族の秘密を知ることとなる。そして、彼女たちはゾハルに隠されたさらなる真実に迫り、やがて戦いの舞台は銀河全体へと広がっていく。
物語の展開と結末
物語が進むにつれ、シオンたちはゾハルの本質と、それを巡る各勢力の思惑を知ることになる。特に、ジュニアとアルベドの関係性が物語の核となる。ジュニアが特殊な能力を持つ「U.R.T.V.」であることが明らかになり、彼がアルベドやガイナン・クーカイとどういう関係にあるのかが語られる。
アルベドの目的は、グノーシスを操り、人類を進化の新たな段階へ導くことだった。しかし、その方法は狂気的であり、多くの命を犠牲にしようとする。ジュニアはアルベドを止めるために戦い、ついに彼を撃破する。しかし、その代償としてジュニア自身も大きな傷を負う。
最終的に、シオンたちはゾハルの暴走を防ぐことに成功するが、グノーシスの根本的な脅威は去らない。さらに、ウィルヘルムの存在が浮かび上がり、彼が銀河全体の運命を操ろうとしていることが示唆される。物語はさらなる混迷の中で、次作『ゼノサーガ エピソードIII』へと繋がる。
結論
『ゼノサーガ エピソードII[善悪の彼岸]』は、前作で提示された多くの謎をさらに深掘りし、登場人物たちの内面に焦点を当てた作品である。特に、ジュニアとアルベドの関係性は物語の大きな柱となっており、単なる敵対ではなく、血のつながりを持つ者同士の悲劇が描かれる。
また、本作ではシオンの家族やKOS-MOSの秘密にも迫る要素があり、彼女の成長や苦悩が丁寧に描かれている。一方で、戦闘システムの変化やストーリーの難解さが一部のプレイヤーには賛否両論となった点もある。しかし、シリーズを通じての重要な布石が多く張られ、次作への期待を高める内容となっている。
結局のところ、本作は壮大な宇宙叙事詩の一部であり、ゼノシリーズ全体の流れの中で欠かせない作品である。哲学的なテーマと人間ドラマが交錯する本作は、シリーズのファンにとって欠かせないエピソードといえる。
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