はじめに
2006年にPlayStation2で発売された『ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード』は、
シリーズ10周年を記念して制作された作品です。
舞台は砂塵に覆われた惑星「フィルガイア」。
人と魔族ベルーニ族の抗争が続く世界で、少年ディーンと少女レベッカ、
そして謎多き少女アヴリルが出会い、失われた記憶と約束をめぐる壮大な旅へと踏み出します。
シリーズ伝統の西部劇×ファンタジーの世界観はそのままに、
セルシェーディングによる温かみのあるグラフィックと
フィールド上で自由に動ける戦闘システムなどが大きな進化を遂げました。
長年のファンにとっては懐かしく、
初めて触れる人には王道RPGの魅力が詰まったワイルドアームズの集大成と言える一作です。
ゲームの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード |
| 発売日 | 2006年12月14日 |
| 対応機種 | PlayStation 2 |
| ジャンル | ロールプレイングゲーム(RPG) |
| 開発元 | メディア・ビジョン |
| 販売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
| リメイク情報 | リメイク版は存在しないが、シリーズ最終ナンバリング作品として複数の記念要素を収録 |
| 音楽 | 上松範康(Elements Garden)、なるけみちこ |
| ディレクター | 金子彰史 |
ゲームシステムと特徴
🧭 フィールド移動の完全3D化
本作はシリーズで初めて、
ワールドマップからダンジョンまで完全な3D空間を自由に移動可能にした。
「アクション要素+謎解き」を融合した探索設計が特徴で、
フィールド上でツールを活用しながら仕掛けを解く。
⚔️ HEXバトルシステムの進化
戦闘は六角形のマスを利用した「HEXシステム」を採用。
ユニットごとの位置取りが戦況を左右し、戦略性とテンポの両立を実現した。
前作からの改善点として、行動予測と連携スキルの可視化が追加されている。
🤝 ギルドとクエストボードによる自由な冒険
町にはギルドが存在し、クエストボードで依頼を受けることでサイドイベントや報酬が発生。
世界を回りながら依頼をこなすことで、ストーリー外の人間模様や各地の文化が描かれる。
🔫 ARMsと個性豊かなツールシステム
シリーズ伝統のARMを中心とした武器システムが健在。
ツールはキャラクターごとに異なり、フィールド探索でも重要な役割を果たす。
ツールを組み合わせて謎を解く仕組みは、RPGとアドベンチャーの融合ともいえる完成度。
攻略・プレイのコツ
🔍 世界を歩き尽くそう
クエストボードの依頼や隠しダンジョンは
ストーリーに関係しなくても名装備やサブイベントに繋がる。
探索を怠らず、ギルドを頻繁に確認しよう。
⚙ 戦闘ではHEXの位置取りを意識
六角形マップ上での配置が戦況を決定づける。
攻撃範囲・防御ラインを常に意識して、味方が一箇所に固まりすぎないように。
💎 ARMカスタマイズを怠るな
武器ARMは改造で性能が大きく変化する。
攻撃力よりも「命中率」「クリティカル率」の強化を優先すると安定感が増す。
🧩 ツールを駆使した謎解き
ダンジョンではツールを組み合わせるギミックが多く、キャラごとの特性を活かすことが進行の鍵。
パズル要素を楽しもう。
登場キャラの紹介
🔫 ディーン・スターク
機械文明に憧れる少年。失われた巨大兵器「ゴーレム」を見て冒険を志す。純粋で前向きな主人公。
🪶 レベッカ・ストライサンド
ディーンの幼なじみで快活な少女。二丁拳銃を操り、仲間を鼓舞するムードメーカー。
❄ アヴリル・ヴァン・フルール
記憶を失った少女。「誰かとの約束」を胸に旅に出る。物語の核心を握る存在。
⚙ グレッグ・ラッセルバーグ
かつての兵士。過去に罪を背負い、贖罪の旅を続ける豪胆な男。銃撃の達人。
💫 キャロル・アンダーソン
天才発明少女。ギルドの情報屋として仲間を支える。科学技術と魔法を融合させた支援型キャラ。
🕊 チャック・プレストン
若き剣士。誇り高い一族の出身で、勇気と葛藤を抱えながら戦う。
ストーリーとあらすじ
🌱「ジョニー・アップルシード」を探す旅へ
辺境の少年ディーンは、記憶を失った少女アヴリルと幼なじみレベッカと出会い
「ジョニー・アップルシード」という謎の言葉を手がかりに旅に出る。
荒野の各地で、人間を支配する入植者ベルーニ族の現実と、種族の壁に触れていく。
やがて導く者を意味するその言葉が、時代ごとの先導者を指す称号だと知る。
🛰️ ベルーニと惑星改造計画(TFシステム)
ベルーニは1万2000年前に宇宙へ脱出した古代人の子孫で、星に拒絶される病に苦しんでいた。
強硬派は惑星改造(テラフォーミング)で自分たちを救おうとし、原住生物の犠牲も厭わない。
穏健派バーソロミューは共存の道を模索し、ディーンたちは壁を壊す覚悟を固める。
👑 氷の女王の正体
アヴリルの正体は強硬派の指導者氷の女王リリティア。
彼女は自ら記憶を封じ、未来での旅が準備となるよう輪を仕込んでいた——
ジョニーもまた彼女自身。
記憶の邂逅を経て、アヴリルはTFシステム停止へ仲間を導く。
⚔️ 壁となった男、ヴォルスング
人間とベルーニの混血として迫害されたヴォルスングは、やがて強硬派の頂点に。
怨念に取り憑かれ「両方が滅べば壁は消える」と暴走、各地にゴーレムの虐殺を指示する。
世界が手を取り合い始める中、ディーンたちは彼の本丸へと挑む。
物語の展開と結末
🛡️ 荒野が映す連帯
四天王を退けTFシステムを止める最中、ヴォルスングは世界各地のゴーレムを反乱させる。
だが、かつて敵味方だった者たちが街で肩を並べ、画面越しに共闘の光景が映る。
「壁」を越えようとする意志が、確かに芽吹いていた。
🤖 伝説の機神と最後の一線
伝説の機神ヨトゥンヘイムが起動し、アースガルズは劣勢に。
そこへバーソロミューが援護に飛来し、決死の一撃で活路を開く。
追い詰められたヴォルスングは怨念と一体化し、最終決戦へ。
❄️ アヴリルの“交換”と静かな約束
怨念の残滓がTFシステムを暴走させ、次元乱流が発生。
アヴリルは一人で核心へ向かい、暴走を停止——
その代償に、12000年前のリリティアと人格の入れ替わりが起き、彼女は再び記憶を失う。
それは未来を生かすため、過去の彼女が仕組んだ循環だった。
🚩 ヴァンガードとして歩き出す
戦いの後、ヴォルスングは壁であり続けた己を悟り、去っていく。
アヴリルは記憶の空白を抱えつつ戻り、
ディーンは先駆者(ヴァンガード)として二つの種をつなぐ道を選ぶ。
諦めない限り、何だってできる——
その言葉が、荒野に静かに根を下ろす。
感想・評価
🌟 高く評価されたポイント
- 約束で貫くメインドラマ:アヴリルの正体と循環の仕掛けが、少年の真っ直ぐさと噛み合って胸に残る。
- HEXバトルの完成度:位置取り・範囲・連携の読み合いで毎戦闘が小さな戦術パズルに。
- 探索×ツールの心地よさ:小さな仕掛けを解く連続で旅してる感が強い。寄り道が物語の厚みを増す。
- シリーズ愛に満ちた演出:ガーディアン/ARM/用語の再解釈が集大成の名にふさわしい。
🤔 一部で指摘された課題点
- ペース配分のムラ:中盤、クエスト密度や移動量が先行してテンポが落ちる瞬間あり。
- カメラ&視認性の煩わしさ:一部ダンジョンで角度調整がストレスになる場面がある。
- キャラの出番格差:群像の見せ場は多いが、章によって印象が薄くなる仲間が出る。
- 育成最適解の固定化:ARM改造やスキル構成が強い型に収束しやすい。
🗣 プレイヤーの声
- 「諦めなければ—を最後までやり切るRPG。真っ直ぐで照れるけど、嫌いになれない。」
- 「HEXの読み合いが気持ちいい。雑魚戦でも手を抜けないバランスが好み。」
- 「寄り道で語られるもう一つのフィルガイアが良い。探索が物語につながる。」
- 「UIとカメラは古さが出る。そこを越えれば名作。」
まとめ・今から遊ぶ人へ
荒野を歩き、仕掛けを解き、仲間と約束を重ねる──
本作は、シリーズが大切にしてきた手触りを、戦術的なHEXと寄り道の楽しさで磨き上げた一本です。
物語は大仰な救済ではなく、壁を前にしても手を離さないという選択の積み重ね。
エンディング後に静かに沁みる余韻がある。
🎮 こんな人におすすめ!
- 位置取りと連携を考えるタクティカル系RPGが好き
- 探索・謎解きで世界のディテールを味わいたい
- 王道の成長劇と、SF×西部劇の混淆世界に惹かれる
- シリーズのモチーフ再解釈を“集大成として楽しみたい
最後にひと言。
荒野に種をまく者は特別な誰かじゃない。
コントローラーを握る、いまのあなたです。
筆者の思い出

シリーズ集大成!ワイルドアームズ5!
前作の評価があまりよくない中で、今作は集大成に相応しいボリュームとやりこみ、
グラフィックや既存システムのブラッシュアップなど、かなり改良されて良作に仕上がった本作。
ロードの長さやMAPが広すぎる、謎解きが難しい等の不満点も散見されますが、
それを差し引いてもシナリオは熱く、豊富な隠し要素で非常に楽しくプレイできました。
気になった方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか。
口笛と荒野のRPGに相応しい作品だなと私は思います!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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